2022/09/02

鯊用包丁

 現在ハゼの料理に使っている、とても使い易くてちょうほうなほうちょうをご紹介します。


☆ 中央のがそれで、高知城に行った時に、その手前に数軒の土佐包丁専門店がズラッと店を並べていました。 どの店にもとても刃渡りの短い超小出刃が 2 - 3 種類ずつ並んでいたので、全体の品揃えとしてプロ用と思われる物を中心に置いてある店に決めて、2種類あった最も刃渡りの短い 6.5 cm の小出刃の内、白鋼と書いてある600円の安い方を選んだところ、お店の方が『こちらの青鋼の方が切れ味が格段に良いですよ!』と800円もする高級品を勧めてくれました。 安物買い大好き人間ですが、まっエエッカ~!と言われた方を買って帰った次第です。(笑)

☆ 上側のは、それより以前に愛用していた通販で買った、やはり土佐包丁で刃渡 10.5 cm のいわゆるアジ切り包丁ですが、こちらは白鋼でセール価格は送料込み3000円でした。 これも切れ味は決して上記に劣らないと思います。

☆ 一番下のは昔から全ての刃物研ぎの仕上げ用に使っている砥石です。 断面の感じと全体の均一さを考えると、どうも天然石のようで、いくら使っても減る事がないようです。 この砥石は母方のお爺さんの遺品で、この方は自身の神社の神主をされていた方で、神社や家族で使う木製品(戸棚からお椀までほぼ全て)をご自分の裏山から切り出した木を寝かせておき、この砥石で研いだ刃物で作成されていたと聞いています。 表面を指で思い切りこすっても指が痛む事が無いくらい平滑な砥石です。

 と言う事で、やはり魚の大きさに合った刃渡りが最も重要で使い易く、次に勿論切れ味が良い事は言うまでもありません。 今のところ年に一回研いでやれば充分な切れ味が維持できるようです。 30cmを越えるような大型のアジの場合は、この小さい方より、やはり刃渡 10.5 cm の方が捌き易いです。 いまだに白鋼と青鋼の切れ味の違いがイマイチ判りませんが、青鋼の方がシャープに研ぐのに時間がかかりますが、切れ味もその分長く維持できているように思います。 また、いずれも両刃で、片刃のものと比較をした事がないので、この点については不明です。 今回あちこちの通販を検索してみましたが、刃渡 6.5 cm の小出刃は見つからなかったです。 あくまで憶測ですが、高知~土佐ではヒイラギ(ゼンメ)釣りがとても人気があり、専門の手漕ぎボート屋さんが多数あり、高知市内のお店でもヒイラギの干物をあちこちで売っていました。 あんなに小さな魚ですが、刺身が人気だそうで(ほんとに美味しいのだ!!!)、このサイズを捌く為には、この短い刃渡りが不可欠なんだろうなーって思っています。

2 件のコメント:

  1. スナゴマです

    青鋼情報、リクエストに応えて頂きありがとうございます!

    ピケさんは、以前ペティナイフを使用していたので青鋼をやめて、薄刃に戻っているのではないかと思っていたのですが、青鋼使っていたんですね。
    柳葉のような薄刃が好みなんだと思っていました。

    両刃で皮が引けるのは、手の感覚が繊細なんでしょうね。私は両刃だと失敗しちゃいます。

    青鋼包丁は写真からすると全鋼のようですね。錆びやすいから本割込だと思っていました。青鋼全鋼かー。

    こんなに短いの初めてみました。

    長く使っている人で包丁が短くなる人はみたことがありますが、初めからこんなに短いのは見たことがないです。

    研ぎが1年でいいなんて羨ましい。
    しかも天然砥石なんて高級すぎる。

    私は普通の鋼包丁ですが、切れ味もいいし、研ぎも刃付けしやすいけれど、切れ味が持続しない気がしていて、そんなときの青鋼の包丁を買ったと以前ピケさんが書いていたのも見て、ずっと気になっていました。

    しかも800円なんて、そんな値段で買えるなんて!普通の包丁でも3000円くらいするのに

    800円なら、ゴカイをミミズかガルプ(ソフトルアー)にしてエサ代を浮かせば嫁にばれずに何回かで買えそうです。

    青鋼、高知に行ったらさがしてみようと思います。

    高知の魚は何を食べてもおいしかったのですが、ヒイラギもおいしいらしいですよね。
    小さいからたくさん持ち帰らないと食べるところが少ないから大変だけど、ゴンズイ、アイゴも、毒に注意して料理できる技量があれば、持ち帰れるのにといつも思っています。リスクを冒すほどの勇気はないので、毒のない魚だけ、釣れたら動画をみてから、さばいています。

    青鋼情報、ありがとうございました!

    返信削除
    返信
    1. スナゴマさん:
      流石、僕の事を良く理解して貰ってるみたい! おっしゃる通り、もしこのくらいの短い刃渡りで薄刃があれば絶対にそっちにすると思います。 この短出刃は、ほんとにたまたま旅行先で見つけて、正直なところ安かったから気軽に買ったんです。 ところが使ってビックリ玉手箱!!!なんて使い易く、しかも安物とは思えない程切れ味が鋭いんですよ。 土佐刃物は四国でも有名な一品みたいなので、四国内なら刃物屋さんがあったら覗いてみたら、上手く行けば会えるかもです。

      アイゴは昔磯釣りでグレを狙っていた時の外道に良く釣れました。 冬期に釣れるのは臭みが少なくて良く刺身にしてました。
      ゴンズイはハゼ・ガッチョ並に美味しくて好きな味の魚ですが、これもめったに釣れないです。 いずれも、先ずハサミで毒のあるヒレ・トゲを切り取ってから料理していました。(釣れて暴れてる時につかむのが一番怖かったなー!)

      削除