2011/08/09

か ば た

滋賀県高島町の針江地区にある”かばた”の見学です。
NHKの取材で見てから、いつか行こうと思っていました。
比良山系に降った雨が悠久の時を経て、この地区に湧き出しています。
各家庭にある、この湧き水を有効に利用する為の設備が川端(かばた)です。
 
家によって多少の差はありますが、先ず湧き出している一番綺麗な水が溜まる「壷池」があり、ここでは炊事・飲料や食料を冷やすのに使います。(丸いところ)
井戸と違って、常時湧き出していますので「壷池」は全く汚れる事がありません。
その次の槽「端池」では、食器を洗ったりしますが、食べかすのような汚れは全て鯉が綺麗に食べてくれます。この為、どの家でも鯉を飼っておられます。(規模によって匹数は違いますが)
この「端池」には、カエルが出てきたり、琵琶湖のゴリが顔を覗かせたり、とっても楽しい世界があります。真夏だったので、この「かばた」の近くはひんやり冷たくて気持ちが良かったです。
「かばた」の水は道の側溝に流れ出ます。
ほとんど汚れていない湧き水のままなので、本当に美しく輝いており、今は梅花藻の花が咲いていました。ここにも地区で鯉を飼って、底に発生する藻類で汚れないように管理されています。
側溝が集まって運河となって琵琶湖につながっています。
ここも基本的には常時供給される湧き水がほとんどなので、びっくりするほど綺麗で冷たいです。琵琶湖とつながっているので、琵琶湖のほとんどの魚類が遡上して来ます。
今は、小鮎(成魚です)であふれていました。オイカワ・ハエ・ナマズも見かけました。
一番嬉しかったのは、カジカ(魚の方)のでっかいの(15cmくらい)に出くわした事です。
昔から一度カジカ釣りがしたかったのに機会がなかったのですが、こんなところで出逢いがあるとは感激でした。(でも釣ってないですよ・・・)

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