2018/01/10

ハゼ:シーズンを振り返って

 今シーズンは、会社から完全に身を引いてから初めてだったので、そこそこ釣行回数が多くなりました。 その反面、ホームが比較的良かったのと、淀川の良型の魅力に取りつかれたせいか、新規開拓も聖地『三方五湖』への遠征もせずに終わりました。

釣行回数
ホーム(芦屋川河口)・・・ドアートゥー竿出が、たった10分!:16
淀川(ほとんどが伝法)・・・ドアトゥー竿出が約1時間 :10
加古川・・・ドアートゥー竿出が約2時間 :

 シーズンの開幕は、6月18日の淀川からで、5-9cmのデキハゼ38匹から始まりました。 僕の主たる狙いである20cmオーバーは、6月25日の淀川、伝法でのヒネハゼ狙いで、マグレ的に1匹だけ釣れた22cmが最初でした。

 ホームの開幕は7月15日からで、この日は16cmをMax.として10cm平均サイズで47匹と好調なスタートとなり、総じて好調をキープしたシーズンとなりましたが、20cmオーバーは残念ながら2匹のみとなりました。

20cmオーバー(昨シーズンは計44匹)
ホーム:
淀川:54
加古川:なんと・・・匹 ガクッ!↓

20cmオーバーのツ抜けは、2回のみでいずれも淀川、伝法でのものです。
(前シーズンと同じ)
かなり満足な結果ですが、自己記録(24cm)の更新はなりませんでした。

エサの使い分け
8月頃までは15cm級までが主体の為、青イソメの普通サイズ
それ以降の日中は青イソメの太いサイズ
夜釣りは全て赤イソメを使いました。
 夜釣りの赤イソメは、サイズも太目で良いのと、夜に目立つと言われている事を単純に信じ込んで使っているだけで、これと言う実績比較を行った訳ではありません。 また、青イソメに比べて柔らかく、エサもちはよくないように思います。

釣法
 延竿がメインで、穴釣限定で手製の竹製短竿の手バネ付(1m弱がほとんど)を使用。 ホームと淀川、伝法での夜釣りでの大物狙いは全て5.4mの延竿を使いました。 終盤で一度だけリールでのチョイ投げを試みましたが、扱いがヘタクソな上に面白みもなく、やはり今の自分には向いていないようです。(昔は、ハゼと言えばチョイ投げやったのになー!?)
 オモリは、ほとんど0.5号で、5.4m延竿の時は底が取り易い理由から0.8号を使用しました。 オモリは全て自作のハリス止付のもので、扁平丸型にして赤く塗っています。
 針は、全て渓流針の半スレを使用しており、シーズン後半はキジスペシャル8号のみでした。
 ハリスは、ある方の仕掛がヒントになりシーズン途中から吸込糸(細)に変えましたが、これが腰がしっかりしていてとても良かったように思います。(但し、大型狙いにしか使えません) ハリスの長さは、一年を通じて4cm
吸込糸4cm
オモリ0.8号
キジスペシャル8号(半スレ針)

 ポイントは、デキハゼ~15cmくらいの晩夏までは、砂地遠浅に立ち込み、次いで秋口から短竿での穴釣りと、延竿で狙う際にもテトラ際のピンポイントの穴を集中して小突く感じで狙いました。 この考えは正しかったと思います。 その後真冬になって卵が大きくなった11月後半頃からは、テトラ際ではなく竿いっぱいの沖目狙いに変えましたが、これは産卵用意の為にテトラの様な障害物からは離れて産卵巣穴を中心にして、あまり広範囲に岸近くまで来る事は無くなったのではないかとの考えからです。 まだこの考えは確信とまではいっていませんが、来シーズンもこの考えでやってみようと思っています。

総括
 とにかく淀川の凄さを再認識したシーズンとなり、ホームも好調な年だっただけに、全体には満足なシーズンとなりました。 加古川が『良型狙いの拠り所』だったのに、このところ何年かは不調続きなのが悔やまれます。
 来るシーズンのプランについては、また改めて報告します。

7 件のコメント:

  1. ピケさん

    スナゴマと申します。
    2011年9月にホームでピケさんと会ってから、
    いつもこのサイトを楽しみにみています。
    ずっと見ているだけだったのですが、
    今回聞きたいことがあって、投稿します。

    ピケさんの自作、ハリス、オモリ、吸込糸についてです。

    以前はPEも試していたと思いますが、根がかりした場合に、吸込糸やPEでは、切れにくく、オモリの上で切れてしまう事は無いのででしょうか?

    それとも、ハリス止めから下が切れる、抜けるようになっているのでしょうか?
    教えてください。

    私は、道糸(1.0)、オモリ、ハリス止め、ハリス(0.6)、針(*1)
    にして、根がかりした時は、ハリスが切れる、抜ける一般的なしかけにしています。この時、ハリスで切れるためには、0.6号くらいにしなければならず、ピケさんの吸い込み糸の強度に興味があります。

    針(*1)は、アブミ、一刀チヌなど、大針に細い糸を巻いています。

    ピケさんは、根がかりした時、どこで切れるようにしているか
    教えてください。

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    1. スナゴマさん:
       いつも見て頂いて有難うございます! ほとんどハゼのみの記事ですが、これからも宜しくお願いします。

       さて、根掛かり防止についてですが、先ず結論から言ってしまうと、『気にしないようにしている』と言うのが本音でしょうか・・・

       根掛かりの多くは、針先が引っ掛かる事は少なく、そのほとんどがオモリだそうですし、僕もそう感じます。 天秤系と違って僕のように、道糸→オモリ→針という順で直結している仕掛けだと、オモリが根掛かりすると、仕掛けが全て失われる事は避けられません。 ずっと、道糸PE2-3号(かなり太いですので、道糸が切れる事はめったにないです。)、ハリスPE0.8-2号を使ってきましたが、この太さより細いPEハリスだと腰がなくて仕掛けが絡むので太くて切れにくい(根掛かりすると、道糸を手で持って引っ張っても切るのが大変でした。)のを我慢して使っていました。 ところが、吸込糸だとナイロンの撚り糸でできており、かなり太くて腰も相当に強くてしゃんとしているのに、PEに比べるとかなり簡単に切れてくれるので助かっています。(道糸を手で持って引っ張ると、吸込糸のところで切れます) それでも、通常のナイロンやフロロカーボンに比べると切れにくいかも知れませんが、PEに比べると吸込糸は、はるかに切れやすくて助かっています。

       ちなみに、ハゼ釣りだけ考えると、ホームでは石畳の穴釣り以外で根掛かりをした事はほとんどありません。 淀川はそれに比べてかなり根掛かりし易いですが、むしろそういう場所の方がアタリが多いので、根掛かり覚悟でわざわざそういう場所を狙っています。

       ただ、根掛かりし易い場所では、底のズル引きはせずに、仕掛けを移動させる時には軽く竿先を手前や横方向にあおるようにしています。
       あえて言うなら、僕の場合は、仕掛け自体は根掛かりをあまり気にせず、釣り方で工夫していると言うのが当たっているように思います。

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    2. もちょっと、言い足しますね。
      単純に言い換えてみます。

      道糸はハゼ釣りなのにメチャ太い=PE2-3号=これならグレの50cm級でも上がる

      ハリスは、それよりは細い(通常PE1号でした)ので、結果的にはハリスのところで切れる。
      でも、手で引っ張ってもなかなか切れなかった。

      吸込糸にしたら、手で引っ張ると比較的簡単にハリスで切れるようになりました。

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  2. ピケさん

    スナゴマです。

    ハリスの事、詳しく教えて頂いてありがとうございます。

    渓流釣りの経験から風や水量に影響が無いように道糸は
    0.6~0.8を使いたいところですが、ハゼではテトラや
    カキ殻に擦れることもあり、どうしても太い糸になってしまいますよね。

    PEは伸びがないので、リールに使うとあたりが鮮明になるのでイカやキスでは使うのですが、延べ竿で道糸にPEを使っている人は初めてです。

    PEは、結び方を入念にしないと、スルリと抜けてしまい苦手な素材です。どんな感触になるのか、先の話にはなりますが、一度試してみたいと思います。


    もう1点、教えてください。

    ピケさんは、キジスペシャルをよく使っていますが、
    そのほかに試した事がある針と感触をピケさんの考えを教えてください。

    釣り方や、ポイント、人によっても、針の感触は様々だと思いますが、なぜその針に落ち着いたのかは、気になります。

    私は、かかりも良く、飲み込んだ時に、外しやすい チヌ針、アブミ、伊勢尼を使います。
    餌持ちがいいようにケン付流線つかう事も多いです。

    キジスペシャルは、刺さりが抜群なのですが、飲み込んでしまうと、外すのにコツがあるのか手間がかかってしまうので、あまり使わなくなってしまいました。

    好みで片づけてしまう事もできるのですが、
    是非ピケさんの思いを教えてください。

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    1. スナゴマさん:
       仕掛って選択肢がいくらでもあるので、色々考えたり試したり楽しいですよね♪

       僕の釣りは源流部でのアマゴ釣りに始まり、その後少し磯場でのグレ釣りを経て、ハゼ釣りに落ち着きました。

       アマゴは、大針の太道糸(ハリス無しで道糸に針直結とかが多かったかな)でかなり強引な流し方でやってました。 流石にグレはそれでは釣れなくて、小針の細ハリスで、ちょうどフロロカーボンが使われ始めた頃でした。針は伊勢尼が主流でした。

       ハゼも一般的な仕掛けや釣り方に比べると、太仕掛の大針で、やや強引な釣り方かなって思います。 釣り方も人によってかなり異なり、軽い仕掛けで、できるだけ自然に流す方もいれば、大きめ(重め)の仕掛で釣り手の意図で仕掛けを動かす方まで、様々な釣り方があると思います。 そこで僕が大切かなって思ってるのは、釣り方と仕掛けがマッチしてるかどうかです。 うまく表現できないですが、あるとても上手な方がおられて、その仕掛けをそっくり使わせてもらったからと言って、その釣り手にマッチしていなければ『なーんや、釣れへんやん!』って事になるのではないでしょうか?

       それにプラスして、単純に好みと言うのもあると思います。 例えば、天秤仕掛けも遊動仕掛けも使わずに、道糸→オモリ→針にしてるのは、思い通りに動かし易い点もありますが、どこまでシンプルにできるかを追求した僕の好みでもあります。
       そう言う意味で、針も好み(渓流針を使っている点)と機能性で、キジスペシャルに落ち着いています。
      【機能性】
      * 線径:ハゼ釣りでは、グレ釣りのように魚の引きの強さで針が折れる事は考えなくて良いと思います。 以外にハゼは口の周りの骨が硬いようなので、刺さり易くする目的でできる限り線径の細いものを選んだつもりです。
      * 半スレ:いつもその日のリリースサイズを決めて釣行するようにしています。 リリースする魚を傷めない事を考えると完全スレ針が理想で、試した時期もあったのですが、釣り上げる途中でのバラシが余りにも多かったので、半スレに落ち着きました。 本当は「一刀アマゴ王」が超半スレで非常に良かったのですが、サイズが7号までしかなく、20cmオーバーだと飲み込まれてしまう事がちょくちょく発生したので、今は17cm程度までを狙う(せいぜい10月頃まで)時までだけにして、大型狙いは全てキジスペシャル8号になっています。
       それでも希望より少し小さくて稀に飲み込まれる時があるので、サクラマススペシャル9号・10号、スーパー山女魚8.5号とかもたまに使うのですが、何故かキジスペシャル8号が最もぴったりきています。
       おっしゃるように、飲み込まれた場合の針の掛かった位置によっては、とても外しにくい事があるのは経験していますが、最近は多少早合わせになったせいなのか、めったに(年に2-3回かな?)ならないです。 そうなった時も、針の軸を持つのではなく、チモトの外側を針に垂直方向に押し込むと、それほど苦労せずに外れる事もあります。

       いわゆるハゼ針はハゼ釣りを始めた30年くらい前にはいわゆるハゼ針やケン付流線を使ってましたが、やはり半スレが無いのと、針先がすぐに甘くなるのが嫌で使わなくなりました。
       ナノヤマメはハゼ釣り師にファンが多いみたいですが、針先が真っ直ぐ(丸まっていない)なのが、僕の好みではなかったです。 でも刺さりは抜群で、線径も細い半スレで8号まであるので良い針だと思いますが、これを使わないのは単に好みと、意地みたいなものかも知れません(笑)・・・ひょっとしたら、損してるかも!?

      これで答えになってるのかな?
      もっと話したい事があるようなら遠慮せずに聞いて下さいねー!

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  3. ピケさん

    スナゴマです。

    いろいろ試された経緯とその時その時の思いに、
    景色が浮かぶようで、何度も読み返してしまいました。

    その人の釣り方にあった、それぞれの仕掛があるという事、
    その通りだと思います。
    でも人の仕掛けには、その人の思いがあって、とても勉強になります。

    しかけの事は、普段、なかなか交わさない話ですし、
    聞いても応えてくれないかも、そう考えてしまうと、
    聞く事もできませんでした。
    普段聞けない事なので、応えて頂きありがとうございます。


    スレ針
    魚のために使うなんて、偉いと思います。

    私は、渓流の時に使った事はありません。
    一度でも釣り落してしまうと、そのポイントでは釣れなくなってしまうからです。

    でもハゼでは、半スレを使います。

    子供と釣りに行く時、服やロープに引っかかってしまうので、半スレにしてします。魚の為ではありません。
    釣り落しても、ハゼ君は何度もチャレンジしてくれますし、
    子供が釣り落したときの悔しい顔を見るのが好きです...


    ピケさんは、半スレで、針先がすぐに甘くならない、針先が丸い「キジスペシャル」なのですね。

    私も、ほぼ同じ理由ですが(ピケさんをマネしているから)、幅があって、抜きやすい「一刀チヌ」を使っています。

    針の形は、やはり好みでしょうか。
    自分の釣り方の変化で、また好みが変わるかもしれませんね。

    「ナノヤマメ」初めて知りました。
    「一刀チヌ」より少しコストパフォーマンスが良さそうです。
    ネットでみましたが、私もあまり好きな形では無いのですが、人気があるのですね。自分にあっているか、試してみたいと思います。

    とても参考になりました。
    聞きたい事が聞けました。
    ありがとうございました。


    また、勝手なお願いがあります。

    時間があるときにやってほしいネタをリクエストします。

    鯵切出刃、白1の包丁研ぎは、どうなったのか
    教えてください。

    刃こぼれしやすいのか、以前のペティナイフに戻ったのか
    その後、どうなったのか知りたいです。

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    1. スナゴマさん:
      はーい、あまり理路整然と説明するのが苦手で・・・(汗)
      少しでも興味持って読んで頂けたのなら嬉しいです!

      「一刀チヌ」初めてだったので調べてみました。とてもシャープな感じの良さそうな針なんですね。

      白1は硬くて研ぎが難しいそうですが、そのせいか買ってからかなり使ってますが、全く切れ味が落ちないので、まだ一度も研いだ事がないんです。
      大ハゼを丁寧に捌きたい時専用にしており、今のところ歯こぼれもなく、非常に使い易いので買って大正解でした!
      研いだ時には、その具合をまた報告しますね。

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