耳石にこだわる原因は・・・
頭の骨までポテポテに柔らかく炊けたハゼの甘露煮
でも、その頭をかじるとガリッ!どんなに小さなハゼで作っても、ジャリッ!
これでは、せっかくのが台無しです!
そんな事から耳石に興味が出て調べてみると、木の年輪以上に雄弁に魚の一生を物語る貴重な試料である事も判ってきました。
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【耳石の無いハゼの甘露煮】
生の魚を解剖して耳石の位置を確認するのは一苦労です。
そこで、甘露煮を食べる時に、どこに入っているかを確認してみました。
(マハゼです)
これで、位置の確認ができたので、今度は焼干を作る前の生の時に耳石を取り除いてみました。
鋭利なナイフの先端で切り目を入れて、刃先でこれはと思う場所をあたってこそぎ出しました。
写真はウロハゼで、ほぼ位置は同じですが、耳石が入っている骨が硬く作業はしにくいです。(生ですが、焼く前に一晩冷蔵庫で乾燥した状態)
何度もやるにつれて、だんだん早く取れるようになってきます。特にマハゼの方は骨が柔らかいので、慣れるとこの方法でなんとかやれそうです。
でもいずれにしても、小型の甘露煮の時には、数をこなすのが大変なので、ちょっと無理のようです。
【耳石による生育環境の推定】
魚の耳石は、中心部から育つにつれて外へ外へと年輪のように成長をしていく為、各層を分析する事でその一生や回遊履歴、またハゼの場合はどこで生まれて、どこで育って・・・と環境の変化を知る事ができるそうです。
主成分は炭酸カルシウム CaCO3 で、微量成分も多く含まれていますが、キーとなるのがストロンチウム Sr です。
Sr は、塩分の高い環境に多く含まれており、淡水に近くなるにつれて低くなる為、Sr/Ca 比の変化によって、生育環境の移り変わりが判ると言う訳です。
魚の耳石の一般的な話が、ここに報告されています。
そしてハゼ釣りファンの皆さんが興味を持っておられる内容:
ハゼは本当に冬になると川を下って、海の沖合で産卵するのか・・・はたまた、川でも産卵するのではないか・・・と言う疑問に答えてくれる報告がこことここにありました。
冬期の、いわゆる落ちハゼの行動を知り、終盤の大型をゲットするのに役立つかも知れないですね!
ひゃ~あ!面白い!
返信削除…というか、あの「ジャリッ」が
耳石なるものであるという事を初めて知りました。
相変わらずのピケさんの飽くなき探求心にも脱帽です。
元単さん:
削除エヘヘ・・・
相変わらず、あれやこれや、退屈しのぎをやってます
探究心と言うか、ただの凝り性と言うか・・・(汗)