2015/10/12

琵琶湖でっち羊羹の旅

銀週連休の琵琶湖一周:
ぼちぼち紹介するシリーズ最終回

羊羹は、かの有名な虎屋のものでも、わざわざ買って食べようとは思いません。
でも、でっち羊羹は全く別物、味はあっさりとして噛み心地はネチネチとして僕見たい
(・・・って、よけ判らん説明かな?)

何で、でっち羊羹て言うかは、諸説あるんでここではむしして。
そう!小麦粉等の増量剤たっぷりな竹の皮で包んだ蒸し羊羹です。

京都にも有名なでっち羊羹の店が数件(老舗は3軒くらいと思います)
ところが、滋賀県にはもっといっぱいありそう・・・
その中で今までは、木之本に3軒あるお店の内、菓匠禄兵衛の”金のでっち羊羹”しか知らなくてこれが全国一やと思てました。
滋賀に数あるでっち羊羹を少しでも色々食べてみるのが、今回の旅行の僕のメインターゲットでした!

って事で、出発までに情報収集すると、今回の立ち寄り先だけでも10軒は越えました。
・・・さて、何人の丁稚をゲットできたでしょうか?

丁稚の皆さんの集合写真です・・・賞味期限をチェックしながら順に食べていきました。

数にすると6棹(と数えるそうで、羊やのに何匹ではない!)
内2棹は同じ店の味違いなので、立ち寄れたのは5軒でした。

でっち羊羹発祥の地とも言われる近江八幡には、4軒あるはずなのですが、今回ゲットできたのは下記の2軒で、このいずれもがでっち羊羹としては老舗中の老舗です。
・・・が!どちらも残念な事に上品過ぎて、和菓子としてかなり点数は高いものの、これはでっち羊羹とはちゃうやん↓
原料を調べると、葛や寒天が入っている為にネチネチ&モッチリ感が失われているようです。

店の創業は1585年、和菓子を始めたのが1772年と最も古いお店

こちらは、最初にでっち羊羹を考案したと言われる1863年創業のお店

近江八幡では、もう一軒住所を見て尋ねて行ったのですが、その場所には店の気配もなく真新しい駐車場があるのみ・・・ひょっとしたら、もう既に・・・

八幡堀を散策中に、ふと足元の片隅にころがっていた朽ちかけの看板・・・
昔はもっと多くのでっちさんが住んでたんかなー!?
いつか土に戻るのでしょうが・・・これ持って帰りたかったなー

これに対して、安土駅前のこのお店(1910年創業)は近江八幡エリアなのに全く組成が違い小麦粉とつぶした小豆だけなので、僕好みのネッチリした食感が良かった。


長浜では、親玉饅頭で有名な親玉本店と、かなり甘口と言われているもう一軒があるのですが、1840年創業の親玉本店のもののみゲット
親玉饅頭とは?
彦根藩主である井伊の殿様が「饅頭の親玉なり」と言ったとか!?
こちらも粒あんを使っている上に、かなりのネッチリ度・・・小麦粉にプラス白玉粉を使っているのが面白く、豪快な感じで結構気に入った

そして、木之本はまだ買った事が無い残り2軒の両方に寄るつもりだったのですが、時間の関係で1930年創業の一軒のみ
ここでは、栗入りを買ったのですが、幸い(!?)栗はほとんど入っておらず、でっち羊羹としての味を楽しむ事ができました。
今まで一番お気に入りだったお店と同じ木之本の為か、ここもネッチリ&あっさりのとても美味しいでっちさんでした ♪

このお店で買った他の味のでっちさんです。
さて何味でしょうかー?

七本槍で有名な冨田酒造の酒粕を練り込んだ、白餡仕立のもので、フゥワリ香る酒粕がなんとも美味しいものでした。
・・・が、酒粕のせいかネッチリの風合いは少し控え目で、わざわざでっち羊羹として買うほどのものでは無かったです。・・・んでも、たまに食べたくなりそう(他には無い味)

しか~~~し!総合評価としては、以前と変わらず
① 木之本、菓匠禄兵衛
② 京都、双鳩堂
まだまだこれからも、日本全国究極のでっちさん探しは続くのであった・・・

8 件のコメント:

  1. 甘いもん好きなのに、丁稚羊羹が何たるかも知りませんでした。
    併せて…今だにはっきりわかりませんっ!(笑)
    でも、竹皮に包まれた薄っぺらい風情が何とも善き哉!
    奥深いですね~~え羊羹。
    オカアチャンの元々の里が佐賀であることもあって、
    刷毛掛けして糖分を染み出させた「小城羊羹」大好きです♪

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    1. 元単さん:
      いやいや、なんて言うかはっきりした定義(処方)がある訳やないみたいです。
      三重・福井・神戸周辺では、ほとんど水羊羹みたいです。
      あの周囲がカリカリってしてるのですよね!
      そう言えば小さい頃、封が開いて長く放ったらかして、周囲に砂糖が結晶してカリカリになった羊羹をわざわざ食べてたの思い出しました ^^

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  2. でっち羊羹って結構あちこちに有るんですね。
    私の田舎(伊賀)では、昔ながらのちっさい和菓子屋が作ってて、好きでよく食べてました。
    でも竹皮じゃなかったです。
    ねっちりって言うより、舌先で歯に押し付けるだけで簡単に崩れる、柔らかい、さっぱり味なんですよ。
    って、食べたくなってきた・・・・・

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    1. セレさん:
      へえ!伊賀にもあるんですね!?
      今調べたら、10軒以上のお店があってびっくりです。
      水羊羹系の上品なのみたいですね・・・これは調査が必要やわ ^^

      せ・い・ち:今回は、家内の仕事と孫孫のお守で無理そうです。
      ペコリ ↓

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  3. すごい探求心ですね
    恐れ入りましてごだます
    ボクが好きな丁稚羊羹は明石の朝霧堂のんです
    明石へ卵焼食べに行った帰りは必ず買って帰ります
    ぜんぜん甘ぅないんです
    それに水っぽいところも気に入ってます
    なんせ甘いのんが苦手で
    いまはもう神戸本高砂屋のきんつばが食べられへんようになりました

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    1. "天ぷらささ木"のご主人様:
      ありゃ!?珍しいとこへおコシやす

      卵焼きは大好物やのに、その丁稚羊羹知りませんでした。
      ブログて開店しとくと結構情報入ってくるもんですねー

      きんつばも奥が深そうで、足が抜けんようになったら困るから避けて通ってますねん。

      心太、旧四四川もS本川も心にしびくよな記事やったんですが、AQが低うてどない書いたらええか迷たままになってしもて・・・ペコ

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  4. 甘いもんは好きやけど、銘柄は全く知らない乱釣です(笑)。スイーツの世界にハマると、私の場合、体がヤバいので、知らないようにしています。てへ。

    一応、ブログ作ってみました。淀川は素晴らしい川ですねぃ。

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    1. 江戸川乱釣さん:
      僕は健康診断で毎回痩せすぎ指摘されるので、今のところ安心して甘いもの食べてますが、本当は痩せてても良くないそうです。(苦・・・)

      いや~♪ 今後の乱釣さんのブログが楽しみです。
      初回から、淀川の大ハゼをバッチリですね!

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