2013/02/17

♪ ピケ’s キッチン ♪

= POP-Over =

ネットサーフィンしてたら、こんな面白くて簡単そうな食べ物が見つかりました。
イーストを使わないパンの1種です。
レシピを見ると、ヨークシャープディングと良く似ています。
調べてみると、な~るほど! イギリスの伝統的な料理をアメリカ流にアレンジしたみたい。

どちらも、微妙に違うレシピがいっぱいありますが、簡単に比較できるようにしてみました。
  

 

POP                    Over

Yorkshire                        Pudding

全卵

1個

薄力粉

40g

80g

強力粉

20g

-

牛乳

90ml

120ml

220

15-20

15-25

160

10-15


容器

深くて            細長い

広くて             浅い

あと、塩・砂糖・オイル・粉チーズ・胡椒 等々入れたり入れなかったり色んな変化があります。
今回は、オリーブオイルをティースプン1杯ほどを使用し、塩・砂糖をほんのちょっぴり入れてみました。生地は前夜に作って冷蔵庫で寝かせ、朝常温に戻してから焼きました。

ヨークシャープディングは完全に固化させずに、内部に柔らかさを残し、焼き終わりに膨らんだトップが意図的に凹むような処方になっているのが良く判ります。
似たレシピのお菓子にカヌレがありますが、こちらはもっと卵黄を増やして大量の砂糖を入れる事で、表面のカリカリ感と、内部のモッチリ感を出しているようです。

そして、ヨークシャープディングの中にガマガエルがボッチャンって飛び込むと "Toad in the hole" になります。
一度作ってみたいんですが、ガマガエルが捕まらないので、まだやってません。
嘘です・・・飛び込むのはウィンナーですね ^^;

・・・で、この通りのレシピでやってみたら・・・
5分程で、徐々に膨らみだしました。








20分くらい経つと、ええ感じにボインボインに・・・








でけた~ ♪
(奥のちっこいのは、ブルーチーズを練り込んでみました。)









始めてにしては、良い感じでしょ!?














ラズベリーバターを作って合わせてみました












こりゃ楽ちんレシピで、なかなかの味です!
今回は、これだけで食べてみましたが、コキールなんかにも合うらしいです。
またやってみよーっと!
ちなみに、チーズ練り込みバージョンはビールのつまみに合いそうです。

(反省)
レシピは、このままで良いと思いますが、容器はやはり細長いものを使い、1/3くらいだけ生地を入れて焼くのが良さそうです。
それと、オイルを塗っても容器にくっつき易く、取りだす時に破れるので、テフロン加工のものが理想のようです。

2013/02/16

♪ viola odorata ♪

イギリスでは Sweet Violet、日本ではニオイスミレ・・・と呼ばれています。

僕のサイトでは、このニオイスミレの記事には、どなたもコメント頂いた事が無いですが、興味持たれている方がおられたので、久しぶりにまとめてみました。
過去の記事は、記事の一番下にあるラベルの「ニオイスミレ」をクリックして、それだけ見る事ができますのでどうぞ。

その名の通り香りの良い可愛いスミレで、栽培の歴史も古く植物学的には主に標題に挙げた1種類のスミレの花色の異なる突然変異種を選別し、交配して様々な品種が作り出されてきました。
イギリス、フランス、イタリア、ロシアあたりで熱心な栽培家・愛好家により多品種が生まれており、現存していない品種を入れれば、100を超える品種があったようです。
ただ、現在は品種名と実物の混同、また実生による自然交配や突然変異によりかなりの混乱がおきているように見受けられます。
だから品種名はあまり気にせず、育ててみて気に入った花色のものだけ数種類を継続して育てています。
今までにおよそ30種くらいを育てましたが、消えてしまったものや、好みでないので止めてしまったものが数多いですが、無くなったと思っていたものが庭のあちこちで出てきたりして、これも楽しいものです。
一番好きな "St. Helena" は、おとなしい感じの綺麗なブルーですが、昨年の夏に最後の一株が消えてしまいました。

僕は、学生の頃からスミレと言う花が好きで、最初は日本の野生種を色々栽培していましたが、『やはり野におけスミレかな』の通り、野生種はそれに適した自然環境の中で育ってこそ、本当の美しさを発揮するようです。

だんだんと野生種の栽培を止めていく中で、野生種とは異なるニオイスミレと言う園芸種に出会い、その宝石のような可愛さに魅了されてしまいました。

最初は、身近な園芸店や国内のネットで手に入る一般的なものを3-4種栽培していましたが、ネット検索で品種の多様性を知り手を広げる事になりました。
最初に知識を得た、最も総合的にニオイスミレを扱っていると思われるサイトです。
古い現存しない品種についても説明しています。
また詳しい育て方も載っています。
American Violet Society

イタリアでも、独自の発展があったようですが、僕が探した限りではここ "Susigarden" しか見つかりませんでした。
サイトに入ったら、一番上の PIANTE を開き、開いたページの Categoriaのところでviole anticheを選ぶと、ここが扱っている品種の写真を見る事ができます。
ここでは、娘がイタリアに旅行した時に苗を3品種買ってきてもらいました。
土の付いた苗は国内に持ちこめないので、お店にお願いして完全に土を洗い流して、濡らした新聞紙で根をくるみ、ビニール袋に入れて持ち帰ってもらいましたが、旅行中に蒸れて瀕死の状態からなんとか復活してくれました。その中でお気に入りで今も庭で育っているのがこの品種です。

"Giulietto Fanin"
かなり大型の品種で、葉にも茎にも毛が多く、大柄ですが強健で育て易い品種です。
僕が調べた限りでは、"Fair Oaks" と言う品種と酷似しているように思います。
実際の色は、写真よりもう少し淡くて桃色味がかっており、弁の幅が広くてゆったりした感じで喉のところの紫条が特徴的です。












フランスのサイト
とても可愛らしい雰囲気のサイトで、Toulouse の町で開かれるスミレ祭の様子なども紹介されています。

イギリスの著名な栽培家 "C.W. Groves " さんのナーセリーのサイト
とても親切で優しい方で、種を譲って欲しいと手紙を出したところ、沢山の品種の種をどっさり送って下さいました。
アニーと言う品種は、この中の一つです。

他には、日本スミレ研究会と言う愛好団体があり、ここでも毎年多品種のスミレの種を会員どうしで譲り合うシステムがあり、一時入会して利用させて頂きました。
残念ながら東京に本部がある為、例会に出席する事ができず、今は脱会していますが、非常に良い団体だと思います。

最後に一つ面白い品種です。
"Crepuscule" フランス語で黄昏(たそがれ)
名前の通り、咲いた時からしおれるまで、オレンジから桃紫色へと色が変化して行きます。
他にも "Phyl Dove" と言う品種も、色が変化しますが、こちらは藤紫色から始まり、淡オレンジに変化します。こちらは、不稔性が強く僕のところではまだ結実した事がありませんが、これも C. W. Groves さんから送って頂いた種から育てたので、上手に育てれば結実するようです。

"Crepuscule" 咲き始め















咲いて2週間

















あと、2週間くらいたつと、ほとんど黄味が無くなります。
うまく撮れれば、後日写真を追加します。
(花の色を少しでも正確に再現する為に、全体の色合いを調整しています。この為、葉の色は逆に正しい元の色が出ていません。)

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ニオイスミレに関する事で何かありましたら、ご遠慮なくコメントして下さい。判る範囲で返事させて頂きます。
また、過去に取り挙げた品種も含めて、種を希望の方があれば無料で差し上げますが、ニオイスミレの種は非常に休眠が強く、一定期間の低温期がなければ発芽せず、実生の困難な種の1種です。また希望を聞いて1-2年後にしか送れない事も多々ありますのでご了解下さい。

2013/02/10

♪ GABBEH ♪








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ギャッべ と呼ばれる、イランのシーラーズ地方カシュガイ族の伝統織物です。

2013/02/02

あれや、これや・・・

たいくつや~~~ !
・・・と、とても贅沢な土曜日 ^^;

『あんばい』













阪急夙川にある蕎麦屋、数年前に行って美味しいと思っていたら、ミシュランに載ったそうです。
蕎麦激戦区の阪神間でも、だんとつの味だと思います。
”田舎” 殻ごと挽きぐるみで、かつかなりの粗挽きです。
蕎麦の歯触り、香り、出汁のバランス、また山葵はとびきり香りが良かったです。













『ベラベッカ』
もともとはアルザス地方の冬の為の保存食、これがクリスマスに食べられるようになり、今や焼き菓子です。最も好きなお菓子の一つです。
ドライフルーツとナッツ類にスパイスを効かせて、ほんの少しのパン種をつなぎにして焼き上げています。
薄く切ってワインに合わせて下さいね~♪














今回は京都の”Patisserie S”ので、優しく上品な感じ。
神戸・元町の”montplus”のはもう少し野性的な味です。
他に、北野ホテルの”igrek+”にもあって、とても安価ですが、ここのはあくまでパンの1種であって別物です。でも、それなりに美味しいです。















『鯨のコロ』
こんな物です。詳しい事は製造元のページをどうぞ。
とにかく、関西原人でも僕等の世代くらいまでしか知らないであろう、カントダキの重要な具材です。









水で2日もどして、3回煮こぼして、じっくり甘辛に炊き上げるので、時間がかかっています。
今回は趣向を変えて”ワケギのぬた”にしてみました。
辛子酢味噌には、すりおろしクルミも混ぜ込みました:はっきり言ってコロはかなりの臭い(僕には薫り)がするので、家内にはちょっと受け入れられないので、これを和らげる為にです。















☆★☆ よう考えたら(考えんでも?)食べる事ばっかしで1日過ごしてるやん!