2019/04/14

春の恵:プンタレッラ&ルッコラ

 僕には生で食べて美味しいって感じる野菜がなかなか無いんです。 強いて言えば、山から採ってきた独活の新芽を辛子酢味噌で丸かじりするのが一番かな!? とにかく味のはっきりした個性的なのが無いと思いませんか?

 最近は世界中の野菜がお金さえ出せば手に入るようになりましたが、種なら安価ですが育てるのが大変な物も多いですね。 でもってイヤシン坊の僕としては、あれこれやってみた結果残ったのはこの2種

プンタレッラ
真ん中の株の中心部に花芽が上がっています

収穫!

 ヨーロッパにはチコリの変種が色々あって、どれもまあまあの美味しさではありますが、苦味も旨味もそんなに大した事もありません。 しかも多くの品種が栽培に特殊な工程(軟白処理の一種)を持つものが多く、素人には大変なんです。 そんな中でこのローマで有名なチコリの1品種であるプンタレッラは、特殊な処理は不要ですが、1㎜足らずの種を9月頃に蒔いて冬越しをして株を大きく育てて、春真っ盛りの今頃になってやっと真ん中からニョッキリ立ち上がった花芽を収穫するまでの期間の長い事!!! 相当肥料も細目に与えて日光にも充分に当てても、プロの様に何本もの花芽が10本あまりもボール状にまとまった物には到底育てる事ができません。 数年前にも何度かやった事はあり、小さいながらも収穫し美味しかったのですが、イラチの僕には縁の遠い存在でした。 久しぶりに、且つかなりのやる気で挑戦しましたが、結局はこんなの一本だけの収穫となりました。 なんとか育った3株の中で、一番生育が良かった物で、あと2株も更にちっこいのがあと2-3週間以内には収穫できると思います。

 通常、料理には縦の繊維に沿って2-3㎜厚さ、長さ5cm程度に切り、水に晒して苦味を除くと共に、吸水してクリンクリンに丸まったのを使いますが、僕は苦味が減るのが嫌なので、晒さずに使用しています。 使うソースはローマのママンの処方を参考にしていますが、まあその変化の多い事! 今回は、去年作った手製アンチョビ、バルサミコ、オリーブオイルのみを使用

 味は、ほろ苦さは感じますが独活ほどじゃないし、香りはない野菜なので、長い間苦労して育てた割にはなー・・・って感じです。
 ただ、この野菜にはもう一つ個性があって、独特のシャキシャキ感が心地よいんですよ ♪


ルッコラ・セルバチカ ”ローマロッソ”

 いわゆる野生のルッコラで多年生、これは中央の葉脈に紫色の筋がでる品種です。 ワサビっぽい辛味と独特の旨味(一般的にはゴマ風味と言われてますが、ちょっと違うような?)が美味しく、育てるのも楽です! これだけで主役とはいかず、あくまでお添えですが、味の主張はしっかりしていて、サンドイッチにすると主になっているハムやハゼちゃんの味がグ~~~ンと引き立ちます。 育てやすさも加味した総合点やとやっぱ僕にはこれが向いてるかな?

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