2020/10/19

ハゼ釣り:あれや & これや

 最近の釣行で色々考えていたら、ちょうど ”釣り族” さんから頂いたコメントも関係する事だったので書いてみます。 文章を上手にまとめるのが下手な上、考えもろくに定まっていないので、ただダラダラのつぶやきになると思います。 それと、これだけハゼ釣りやってる(もう40年以上かー!?)のに、更に判らない事だらけのハゼ釣りです。 でも、これやっ!ってもし完璧に判ってしまったら、途端にハゼ釣りが面白くなくなって止めてしまうと思います。 更にお断りしておきたいのは、非常に偏った独断に満ちた内容だろうと言う点で、この文を読んでそうかなって思ってやってみたら『何や!まるでちゃうやん!!!』って事も大いにあり得るとご理解下さい。

仕掛と釣り方

 ハゼ釣りで最も有名な仕掛けは『塙式』と呼ばれるもので、これはオモリと針が一直線ではなくハリスとオモリのぶら下がる糸が別々に分岐したもので、オモリが底に着いていると針はその少し(1-2cmかな?)上方に位置すると言う仕掛です。 その心は、ハゼは底に居るが目は上を向いていて、エサがベタっと底に着いているより少し上に漂っているものに飛びつく習性に合わせたもののようです。 この考え方から、仕掛を投入してエサが(またはオモリが)底に着くまでにできるだけゆっくりと落としていった方が良いと言う考えを持った方が多いです。 僕の場合は、いわゆるブラクリ仕掛に近いもので、道糸→オモリ→ハリス→針と一直線でハリスは3‐4cmとかなり短い方だと思います。 一般的にオモリは陸っぱり(岸や護岸からの釣り)だと仁丹オモリ(カミツブシ)から重くてもせいぜい1号くらいまでですが、僕は年間通して基本0.5号で通しており(90%くらいかな)、よほど食いが悪い時やデキハゼで掛からない時に0.3号、潮の流れが速かったり風が強くて道糸があおられる時に0.8号を使ってみる時がある程度です。 0.3号だと軽すぎて着底が判りにくいのと、ハゼにはある程度エサに抵抗があった方が刺激になって食い込みが上がると考えているからです。 逆に0.8号だと重過ぎてエサが底にベタっと張り付く可能性が強く、またハゼに危険を感知させると(自分勝手に)そう思ってます(笑)

 ごく最近になって気付いた事ですが、僕が延竿の脈釣りより穴釣りで好釣果を上げる事が多いのは、まさにこの仕掛との相性ではないかと思うのです。 0.5号のブラクリ仕掛を延竿で竿いっぱい投入したら、よほど流れでもない限りは1分後には確実にエサは底に着いて動かなくなってしまいます。 勿論竿先を微妙にゆすったり、少しずつ左右や手前にサビいてきたりはするんですが、エサの状態はハゼの関心を引きにくいのではないでしょうか? それに対して、穴釣りの場合は基本竿先から垂直に道糸が垂れ下がり、落とし込む速度は自分の意思でコントローラブルな訳です。 そして、少しでも着底を感じたら、ほんの少し(たぶん2-3cm浮かせて細かく震動させたり、上下動させたりしています。 結果的に、塙式の考え方と同じような事をしていますね。 ハゼがその穴に居て活性がある場合には、ゆっくり落とし込んで行くと着底までに竿に異常を感じたり、まっすぐ下ろしている筈の道糸が横方向に移動したりする事が多く、その時点で掛かる事はなくてももう一度慎重に落とし込めばゲットの確率は高いと思います。 ただここで迷いがあるのは、1-2回の落とし込みで反応が皆無だったり、チチブの様な外道が食ってきた場合に、もう少し粘ってみるかどうかと言う点です。 今のところ、僕のスタイルは2-3回落とし込んで(5分くらい?)ダメならどんどん次の穴を探って行くスタイルですが、もうええお歳頃になってきたので、結構しんどい釣りスタイルではありんす。

潮時と釣時

 淀川左岸伝法駅南側のいつものテトラ帯、最初このエリアに行き始めた頃は上げ潮で上げが50%くらいから満潮近くになって潮が緩む前までが良いと決めてかかっていました。 その頃は、仕掛は同じですが延竿による脈釣りで沖側のテトラの向こう側を釣っていました。 その頃はそれがベストだと思っていたし、そこそこの釣果は出していたと思います。 また、その頃大型のハゼについて色々検索していて、東北の方で12月に大型ハゼが浅場に大集結してそれを大釣りできると言う話があって、たまたまここでやってみたら上手い具合に良い目に遭遇してしまい、冬場になるとここに夜釣り(勿論穴は見えないので延竿での脈釣り)に通うようになりました。 ところが、寒いのが嫌でまた明るい時に目視できる釣りがしたくなって出かけたら地元の常連さんが穴釣りでクーラーにギュウギュウ詰に釣っておられて当たり前の様な顔をしておられ、穴釣りをするようになりました。 最初は沖側テトラの外側の際だったんですが、それが内側になり、このブログで仲良くなったノブの父さんにもっと岸寄りのゴロタ石のすき間でも釣れるよと教えて頂き今ではむしろそんなピンポイントばかり狙うようになりました。 そして、そんなポイントが潮がある程度(完全にではない!)低目の時の方が穴を狙い易く、穴の中のハゼの活性も潮位が高い時より少し低いくらいが良いように感じるようになりました。 しかし!やはりブログで親友になったクラッチさんは全く同じこのポイントの夜釣りで大抵は潮位が高い時で潮が適度に流れている時に凄い釣果をバンバン叩き出しておられます。 何が言いたいのか!? 人それぞれに釣り方があって、仕掛も違うし例えばアタリを拾う感性も違います。 そしてその釣り方や仕掛にあったポイントや潮時があるので最も良い釣時と言うのもそれぞれ違うのかも知れません。 それと、僕は家事に翻弄されているとは言え、現役でバリバリ働いておられる方達とは日程や時間帯の自由度が全く違うと思います。 強いて言えば、いつもそう言う状況を把握し、その時の釣果と照らしてどうだったかを記憶しているだけでも次の釣果につなげる事ができるように思います。 穴釣りの場合、高潮位の時に岸寄りの穴に入り込んだハゼが、少し潮位が下がり出してから活性が上がって釣れるのかと思います。 それに対して同じ潮位でも底からの上げでは、まだ沖側から穴に入っていない事も考えられるので、どちらかと言えば下げの方が有利かな?と推測しますが、まだ自信はありません。



エリアとポイントとピンポイント

 なんか言葉の遊びみたいですね? 伝法と言うエリアは、駅の北側のテトラ帯(当面工事で立入禁止)、すぐ南側の僕がいつも通ってるテトラ帯、その南の船溜まりに通じる水門の両側、更に南側・・・と結構色んな場所があります。 その中で、僕の通うテトラ帯でも、大別してA~Dのポイントに大別できると思います。 そして、この中で『このポイントに潮位何センチの時に行ったら釣れますよ』と言っても、じゃあどこに仕掛けをいれるの?そのピンポイントを間違えるとボウズって事だってあり得ると思います。

 では、具体的な話を少し。 ここ数年安定して釣れるのがBエリアで、Aエリアは厳冬期の夜釣りで潮位が低い時に釣れた覚えがある程度です。 Dエリアはここに通い始めた頃に好調だったんですが、上流の工事が始まってからはさっぱり釣れなくなりました。 Cエリアはたまには竿を出してみるんですがまだ全く釣れた事がありません、しかし別の方は夜釣りでそこそこ実績を上げられている模様です。 と言う感じですが、一般論としてはCエリアが最も浅く、AエリアとDエリアの間の角の沖辺りが最も深くなっていますので、僕の場合は潮の上げ下げとエリアの移動はその深さを考えて移動しながら釣っています。 でもたまに、もっとあそこで粘ってたら良かったかな?と思う事もよくあります。


ここはたぶんAエリアの南寄りくらいかな? あまり良さげな穴が少なかったような気がします。 水位的には丁度良いくらいなんだけどなー!?


エサ

石ゴカイ:6・7月限定で使用。 理由は青イソメより細いから・・・ただそれだけ

青イソメ(普通サイズ):8・9月頃

    (太いサイズ):10月頃からシーズン終わりまで・・・とにかく青イソメが一番エサ持ちが良くて無難です。 ハゼの大きさに合わせてサイズを変えてます。

赤イソメ:夜釣りメイン・・・夜水中で目立つそうですが、青より柔らか目でエサ持ちが少し劣るのが欠点

マムシ:最近たんまに使ってますが、独特の臭気があるそうでハゼの集魚効果は高いように感じています。 しかし、その太さ具合と身の硬さから食い込みまでの時間がかかるのか、アタリは増えても掛ける率が下がるような気もします。 今年は、厳冬期の夜釣りで試してみようかと思っています。

 最近感じてる事をゴチャゴチャ書いてみましたが、反対意見や疑問質問等ありましたらご遠慮なくどうぞです!

8 件のコメント:

  1. ピケさん、初めましてヒコと申します。

    毎年数回、ハゼの天ぷら目的で淀川にハゼ釣りに行ってます。
    昨年はクラッチさんに連れられ、今回紹介されているエリアで夜釣りを経験させて頂き、今年も行こうと考えています。

    今回はノウハウの詰まった読み応えのある記事を有難うございました、大変参考になりました。
    昨年はクラッチさんのスタイル、今回はピケさんスタイルを拝見し、釣りには行ってないですがなんか釣れるような気分になってます。笑
    今後ともよろしくお願いします。

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    1. ヒコさん:
      僕のブログを訪問して下さって有難うございます! クラッチさんのブログではいつもお隣さんでしたね。 そのせいで、何度もそちらのブログは覗かせて頂いてます。

      クラッチさんは”夜ハゼの帝王”でいつも凄い釣果にびっくりさせられていますが、昨年の初めて夜ハゼのヒコさんの釣果が凄かったのでビックリした覚えがあります! 淀川でのハゼの夜釣りをスタートさせた僕ですが、今やクラッチさんのように凄い釣果は及びもしないです。

      クラッチさんは穴釣りはされないので、昼の穴釣りなら僕の記事も少しは参考になるかも知れません。 今回の記事はとりとめのない内容でお恥ずかしい次第ですが、これからも宜しくお願いします!!!

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  2. ピケさん 今日の話すごく参考になりました。

    私が言ったのはAポイントでした。※スロープを降りて橋の方に入って行ったところでした。以前ここの川を見に行ったときにはもっとごろ石がありましたからあまり障害物が少ないとこより多い所の方が良かったみたいですね。

    あと餌もイシゴカイは数日前買ったものですがすぐに死んでしまいますね 今度は青イソメを使ってみようかと思います。

    釣り方も参考になりました。
    また行きます。今度は釣りたいですね。

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    1. 釣り族さん:
      ほんのちょっとでも釣果につながれば、こんなに嬉しい事はありません!

      写真を添付して下さってたので、およその場所の見当がつきました。 釣りって、ほんのちょっとした事で釣果に大きくつながりますよね。 おっしゃるように障害物が多い方がハゼの隠れてる率が高いみたいですよ。

      確かに青イソメはうまくすると一週間くらい冷蔵庫に入れてても元気で使える事もあります。

      やはり仕事があるから休日の釣行になるんでしょうね? 休日に行った時には注意して人影を探してみます。

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  3. ヒコさんみっけ(笑)
    仲良くしている人同士がつながってまた仲良くしてもらうと嬉しいですね。

    なかなか長文で読みごたえがあって、何度も読み返して気になる所を書き出してからコメントしようと思ってましたが、読み過ぎて自分の言葉がまとまらなくなりました(笑)
    穴釣りとのべ竿の釣り、昼と夜の違いでそうそうと思ったり、その部分はこうかなと思ったりで面白く感じました。
    具体的には書きませんが一つ改めて確認したい事が出てきたので、今年は明るい時間も竿出してみようと思います。

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    1. クラッチさん:
      アハハ! クラッチさんのブログでいつも拝見していた方がコメント入れて下さってたので凄く嬉しかったです!

      当初は終盤のハゼ釣りは絶対に夜釣りが有利と思ってたんですが、案外昼の穴釣りで良く釣れ出したので、さっぱり判らなくなってるのが本音かな? 特に『そこはちゃうと思うけど』ってところがあったら是非教えて下さいね。 もう一度以前みたいに夜釣りでバンバン上げてみたいので、それも帝王様の技術を教えてもらわないとと思ってます。
      明るい時間に確認してみたい事? 何やろ!? とても楽しみです。

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  4. 初めまして。いつも参考にさせていただいています。過去に伝法で竿を出したことがありましたが、テトラの沖ばかりを狙いほぼボウズ。御ページを読んで足元の穴釣りに切り替え、数は少ないものの型をそろえることができ久々に満足のいく釣果になりました。
    御礼というのもおこがましいですが、穴釣りのオモリでルアー用の「バレットシンカー」を使ったことはおありですか?タングステン製で値段は張りますが、同じ重さでも鉛より小さく硬いので、根掛かり回避にもってこいです。鉛の0・5号なら1/16オンス。一度お試しあれ。

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    1. は~い、コメント頂き有難うございます!
      こうやって他の方から実績があった事を教えてもらえるのが、僕にとっては自信になるし増々やる気がでてきます。 不思議に足元の穴にこそ型の良いのが潜んでますよね。
      「パレットシンカー」が良いって話はちょくちょく耳にしてたんですが、メリットの説明がイマイチで良く判ってなかったです。 でも今根掛かり回避の効果とその理由を明確に教えて頂けたので納得できました。 やってみますねー!

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